バリアフリー設備のご紹介
エコモ財団では、平成22年度に日本財団からの助成を受けて、高齢者及び障害者等が旅客船へ円滑に乗降することができるバリアフリータラップの開発を行い、長崎県五島市の奈留ターミナルに設置しました。
バリアフリータラップの特徴
- 車いすを使用している方でも身体的負担なく乗降できます!!
- ストレッチャー型の車いすを使用している方でもらくらく乗降できます!!
- 潮の干満による岸壁と船体乗降口の高さの変化および波等の影響による船体動揺があっても、高齢者及び障害者等が安心・安全に乗降できます!!

- 装備内容
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- 陸側スロープ板
- 昇降装置
- 船側スロープ板
- 移動台車
- 階段
乗下船装置

総トン数87トンの旅客船で、舷側に沿ってリフトが上下する乗下船装置です。潮の干満による船体と固定岸壁との高低差に対応できます。
階段昇降装置

旅客フェリーで車両甲板から客室甲板に移動するための階段昇降機です。なお、使用時以外は折りたたんで収納することができるため、階段の使用を妨げません。
乗降場所

高齢者や障害者等の円滑な乗降のため、車両甲板に乗降場所が設けられています。
エレベーター内設備

エレベーター内の鏡は、車いす使用者が出入口の床面を確認できるよう、なるべく低い位置に設置されています。
エレベーター内外の操作盤は、車いす使用者の利用を考慮した高さとなっています。また、視覚障害者の利用を考慮した点字表示もあります。
出入口扉

バリアフリー便所であることをわかりやすくするため、図記号(ピクトグラム)が用いられています。また、バリアフリー便所の出入口は、高齢者や障害者等の円滑な利用のため、電動式引き戸又は軽い力で操作できる手動式引き戸が用いられ、床面の段差が解消されています。
おむつ交換シート

バリアフリー便所内には、乳幼児連れの利用を考慮した折りたたみ式のベビーベッドが設けられています。さらに、広いバリアフリー便所内には、重度障害者等の利用を考慮した折りたたみ式のおむつ交換シートが設けられています。
ベビーチェア

乳幼児連れの利用を考慮した折りたたみ式のベビーチェアが設けられています。
オストメイト用設備

バリアフリー便所内には、内部障害者の利用を考慮したオストメイト用設備があります。なお、一般便房でも簡易型のオストメイト用設備があります。
運航情報提供表示装置

運航情報提供表示装置は、パブリックスペース等に設置され、現在の位置、航路の情報、船内設備の案内等の情報を提供しています。なお、非常時等には、文字による緊急情報を提供します。
電光掲示装置

電光掲示装置は、航路の情報等を文字で情報提供します。
触知案内図

触知案内図は、乗下船口付近に設置され、船内設備(エレベーター、バリアフリー便所、バリアフリー客席等)を図記号(ピクトグラム)と点字によって情報を提供しています。
点字ブロック

点字ブロックには、視覚障害者を誘導するための線状ブロックと注意を喚起する点状ブロックがあり、点状ブロックは、階段の上下端部やエレベーターの操作盤の前に設置されています。
手すり

船内の手すりの端部には、文字と点字で情報提供しています。
エコモ財団では、平成26年度に高齢者、車いす使用者が旅客船を安全・安心に利用するために問題となっている船内出入口のコーミングについて、関係省庁と連携し、船舶安全法や船舶設備規程等を順守した可動式コーミング解消装置を開発しました。
可動式コーミング解消装置の特徴
- スロープの設置が不要となります!
- スペースを有効に活用できます!
- 簡易な操作です!

可動式コーミング解消装置は、簡単な操作によって自動でコーミング部分を開閉し、段差をバリアフリー化する装置です。
エコモ財団では、平成29年度に小型旅客船において車いす使用者でも利用できる簡易バリアフリー便所を関係機関と連携し、型式の開発を行いました。
簡易バリアフリー便所の特徴
- 小型旅客船でも車いす使用者が利用できる便所を設置できます!

エコモ財団では、2021年度に日本財団助成「海上交通バリアフリー施設整備推進」事業内において、既存船舶や小型船舶において、高齢者、障害者等が安心・安全に利用できる小型昇降装置の開発を行いました。
小型昇降装置の特徴
- エレベーターが設置できない既存船舶や小型船舶でも設置できます!
小型昇降装置の性能等評価実験の様子
