バリアフリー推進事業

バリアフリー推進事業の成果

2012(平成24)年度の事業

日本財団助成事業
高齢者・障害者等の移動円滑化に関する施設整備推進
平成24年度海上交通バリアフリー施設整備助成事業
エコモ財団の自主事業
交通事業者向けバリアフリー教育訓練(BEST)の実施等
交通従事者のバリアフリー接遇・介助水準の向上を目的として、バリアフリー教育訓練(BEST)を実施した。24年度は、首都圏・関西地区で鉄道事業者向け研修3回、バス事業者向け研修4回を実施しました。また、普及のための1日研修を北海道地区で実施した。 さらに事業者内部でBEST研修を実施できるようトレーナー養成研修を実施しました。
 
公共交通機関に従事する者に対する手話教室の開催
聴覚障害者の公共交通機関による移動の円滑化を図るため、公共交通事業等に従事する者を対象とする手話教室を開催しましたた。24年度は大阪地区において23名(10事業者)が手話教室を修了しましたた。
 
交通事業者向けのバリアフリーガイドライン講習会
25年度に改訂が予定されている公共交通機関旅客施設に関する移動円滑化整備ガイドラインの解説書のリニューアル及びウエブ版の検討を行いました。
 
バリアフリー推進のためのセミナー開催及び各学会等との連携
国際的な連携活動の一環として、財団法人台湾デザインセンターと共催による「暢行未来Amenity&Seamlessセミナー」(3月7日)を台湾台北市にて開催しました。また、交通バリアフリーに関する最新動向を把握するため関連学会等と連携を図り、情報収集を行いました。
 
小学校児童・中学校生徒向けバリアフリー教育プログラムの試行
小学校児童等の交通分野におけるバリアフリーへの理解を深めることを目的に教育プログラムの展開を図りました。また、中学校生徒向けの教育プログラムについては、23年度作成した素案をもとに川崎市犬蔵中学校他7校で試行を実施し、プログラムの見直しを行いました。
 
公共交通機関のバリアフリーガイドライン整備に関する研究
19年に策定された公共交通機関の旅客施設等に関するガイドラインについて、「旅客施設小委員会」、「車両等小委員会」を設置し、整備の進展に伴い新たに生じた課題、さらに利用者からのニーズが高い項目等を中心に見直しを行い、ガイドラインの改訂案を作成し国土交通省に提出しました。
 
公共交通機関における照明のあり方の研究
公共交通機関の旅客施設で高齢者やロービジョン(弱視)者が円滑に移動できるよう、節電時も考慮した適切な照明について、既往研究のレビューを行うとともに、実際の地下鉄駅空間の照度のみならず輝度を画像解析により評価する手法を取り入れ、明るさと空間の見え方について課題を明らかにしました。
 
情報通信技術を用いた交通バリアフリー調査
めざましい発展を遂げている情報通信技術を交通バリアフリー分野に適用していくための検討を行った。また、「災害情報とバリアフリーな移動技術に関するセミナー」を名古屋、大阪、徳島、北九州で開催しました。
 
公共交通機関における子ども連れ等の移動に関する研究
子ども連れ等を対象とした公共交通機関の利用状況を調査するとともに交通事業者へのヒアリング等により課題やニーズを把握し、他の利用者にも配慮した子ども連れ等の安全な移動について検討しました。
 
ECOMO交通バリアフリー研究助成
今後の交通バリアフリー促進に寄与することを目的として、バリアフリーの基礎的研究を行う若手研究者等に対し4件(一般部門3件、大学院生・研究生部門1件)の助成を行いました。また、22年度、23年度の助成対象事業について成果報告会を開催しました。
 
災害復興における公共交通機関のバリアフリー整備に関する研究
東日本大震災後、現在策定が進められている復興計画等において、公共交通機関再生の位置づけを調査し、特にバスを中心とした地域の交通事情調査を実施しました。また、仮設住宅等に住む高齢者の外出行動について調査しました。
 
らくらくおでかけネットの運営
高齢者、障害者等が公共交通機関を円滑に利用できるようにするため、駅構内のバリアフリー施設、乗り換え案内のバリアフリー情報をインターネット、携帯端末を通じて提供するシステム(らくらくおでかけネット)について、駅案内図の更新等を行いました。また、新たにホームドア設置駅情報の提供を開始しました。