公共交通ターミナルのやさしさ評価基準は以下の通りです。
移動のしやすさ指標 | 評価項目 | 基準 |
---|---|---|
1.見通しの良さ | 外部から出入り口 | 駅前広場、公共通路、商業施設など外部から出入口に通じる階段、エスカレータ、エレベータが見えるか |
出入口から券売機 | 出入口から券売機が見えるか(車いす使用者の場合、車いす対応券売機) | |
券売機から改札 | 券売機から改札機、拡幅改札、有人改札が見えるか | |
改札からホーム階段 | 改札からホーム階段がある場合、階段、エスカレータ、車いす対応エスカレータ、エレベータが見えるか | |
ホーム上 | 階段、エスカレータ、エレベータのホーム上の乗降口から列車への乗降位置を見ることができるか | |
ホームからホームへの経路 | ホームから乗継通路への階段、エスカレータ、車いす対応エスカレータ、エレベータが見えるか | |
出入口・改札から経路・改札・出入口路 | 出入口や改札から他社線の経路、出入口や改札が見えるか | |
2.直線性 | 外部から出入り口 | 駅前広場、公共通路、商業施設など外部から出入口まで、直角以上の曲がり角は3回以内か |
券売機から改札 | 券売機から改札まで、直角以上の曲がり角は3回以内か | |
改札からホーム階段 | 改札からホーム階段まで、車いす対応エスカレータ、エレベータまで、直角以上の曲がり角は3回以内か | |
ホームからホームへの経路 | ホームから乗換通路まで、車いす対応エスカレータ、エレベータまで、直角以上の曲がり角は3回以内か | |
出入口・改札から経路・改札・出入口 | 出入口や改札から他社線の経路、出入口や改札まで、直角以上の曲がり角は3回以内か | |
3.車いすの主動線性 | 一般ルートが利用できるか | 移動制約者が一般利用者と同じルートで移動できるか |
駅内で専用ルートの利用となるか | 駅内の設備を利用できるが一般とは異なるルートとなるか | |
駅外の専用ルートの利用となるか | 商業施設など駅外の設備を利用したルートとなるか | |
○緊急時 | 車いす使用者の緊急時ルート | 車いす使用者がホーム上から緊急時に自力で避難できるルートがあるか |
4.床の平坦さ | すべての経路に段差がなく、床が平坦な仕上げとなっているか | |
4-1スロープの有無 | 段差がある場合、スロープが設置され車いす使用者が自力で移動できるか | |
4-2スロープの勾配 | スロープの勾配は屋内1/12以下、屋外1/20以下となっているか | |
4-3スロープの幅員 | スロープの有効幅員は、120cm以上か | |
4-4スロープ・通路の手すり | スロープがある場合手すりが設置されているか | |
4-5手すりの位置 | 床から65cm程度と85cm程度に設置されているか | |
4-6手すりの形状 | 移動経路に階段がなく、車いす使用者が自力で移動できる | |
6.移動経路に階段がない | 移動経路に階段がなく、車いす使用者が自力で移動できる | |
6-1エスカレータがある | 階段はあるがエスカレータが設置されている | |
6-2-1幅員 | エスカレータは120cm型以上か | |
6-2-2水平区間 | 乗降口の水平区間は3枚以上あるか | |
6-2-3手すりの形状 | 手すりは丸形で直径4cm程度のものとなっているか | |
6-2-4踏面の端の色 | 踏面の端は、黄色等で区別されているか | |
6-2-5踏面・蹴上げ | 踏面は30cm以上、蹴上げは16cm以下となっているか | |
6-2階段の転倒防止策 | 階段はあるが手すりが設置されている | |
6-2-1 2段手すり | 手すりは2段に設置されているか | |
6-2-2手すりの位置 | 床から65cm程度と85cm程度に設置されているか | |
6-2-3手すりの形状 | 手すりは丸形で直径4cm程度のものとなっているか | |
6-2-4踏面の端の色 | 踏面の端は、黄色等で区別されているか | |
6-2-5踏面・蹴上げ | 踏面は30cm以上、蹴上げは16cm以下となっているか | |
6-3エレベータが設置されている | 階段はあるがエレベータが設置されている | |
6-3-1幅員 | 出入口は80cm以上か | |
6-3-2かごの広さ | 11人乗り(140cm×135cm)以上の広さがあるか | |
6-3-3操作盤 | かごの左右に100cm程度の高さに操作盤が設置されているか | |
6-4車いす対応エスカレータがある | エレベータはないが車いす対応エスカレータがある | |
6-4-1幅員 | エスカレータは120cm型以上か | |
6-4-2インターフォン | エスカレータの乗降口にインターフォンが設置され駅員を呼べるか | |
6-4-3緊急停止装置 | 緊急停止装置が設置されているか | |
6-5階段昇降機やリフトがある | 階段昇降機、リフトなどが設置されているか | |
6-5-1インターフォン | 設備や階段の乗降口にインターフォンが設置され駅員を呼べるか | |
8.水平経路に誘導ブロックが連続して設置されているか | 経路に沿って誘導ブロックが連続して設置されているか | |
8-1誘導ブロックの位置 | 誘導ブロックが有人改札や点字案内のある側に誘導されているか | |
8-2警告ブロックの位置 | 曲がり角に警告ブロックが設置されているか | |
8-3ブロックの色 | 誘導・警告ブロックの色は黄色か | |
8-4ブロックの形状 | 誘導は誘導方向に線状、警告は丸状の形状で突起は充分か | |
8.垂直経路に誘導ブロックが連続して設置されているか | 経路に沿って誘導ブロックが連続して設置されているか | |
8-1誘導ブロックの位置 | 誘導ブロックが手すりのある側、点字操作のある側に誘導されているか | |
8-2警告ブロックの位置 | 階段、エスカレータ、エレベータの乗降口に警告ブロックが設置されているか | |
8-3ブロックの色 | 誘導・警告ブロックの色は黄色か | |
8-4ブロックの形状 | 誘導は誘導方向に線状、警告は丸状の形状で突起は充分か | |
7.ホームと列車の隙間・段差 | 列車とホームの隙間・段差がほとんどなく自力で乗り降りできる | |
7-1対策 | 簡易スロープや駅員の介助などで列車とホームの隙間・段差対策がとられているか | |
7-2色の区別 | ホームの端が警告ブロックなど黄色等で色が区別されているか | |
7-3警告ブロックの形状 | 警告ブロックはホーム端から80cm以上の箇所に設置されているか | |
○安全対策 | ホームドア | 転落防止のための柵やホームドアが設けられているか |
わかりやすさ指標 | 評価項目 | 基準 |
---|---|---|
1.出入口からホームへの経路の誘導サイン | 出入口、切符売場、改札口からホームまで誘導する案内表示をしているか | |
1-1バリアフリールート | 車いす使用者が自力で移動できるかどうか判断できる内容となっているか | |
1-2表示の大きさ※1 | 文字高さが8cm以上の大きさで表示されているか | |
1-3明度差※2 | 地色と図色の色あいの明度差が5以上あるか | |
1-4図記号※4 | 上記情報がピクトグラムで表示されているか | |
1-5英語・ローマ字表記 | 上記情報が英語で表記されているか | |
1-6天井高さと設置高さ※3 | 2.4m以上の高さに設置されているか | |
1-7点字 | 点字など触知型の案内板や手すりに点字シールが設置されているか | |
1-8音声案内装置 | 音声による案内装置が設置されているか | |
1-9誘導ブロック | 点字案内のある場所、手すりに誘導ブロックが設置されているか | |
2.階段、EV、ESの位置サイン | 階段、エレベータやエスカレータの位置についての案内情報が設置されているか | |
2-1バリアフリールート | 車いす使用者が自力で移動できるかどうか判断できる内容となっているか | |
2-2表示の大きさ※1 | 文字高さが8cm以上の大きさで表示されているか | |
2-3明度差※2 | 地色と図色の色あいの明度差が5以上あるか | |
2-4図記号※4 | 上記情報がピクトグラムで表示されているか | |
2-5英語・ローマ字表記 | 上記情報が英語で表記されているか | |
2-6天井高さと設置高さ※3 | 2.4m以上の高さに設置されているか | |
2-7点字 | 点字など触知型の案内板や手すりに点字シールが設置されているか | |
2-8音声案内装置 | 音声による案内装置が設置されているか | |
2-9誘導ブロック | 点字案内のある場所、手すりに誘導ブロックが設置されているか | |
3.他社線、他機関への乗換の誘導サイン | 他社線、バス、タクシー等への乗継、駐車場、駐輪場への経路についての案内情報が設置されているか | |
3-1バリアフリールート | 車いす使用者が自力で移動できるかどうか判断できる内容となっているか | |
3-2表示の大きさ※1 | 文字高さが8cm以上の大きさで表示されている | |
3-3明度差※2 | 地色と図色の色あいの明度差が5以上あるか | |
3-4図記号※4 | 上記情報がピクトグラムで表示されているか | |
3-5英語・ローマ字表記 | 上記情報が英語で表記されているか | |
3-6天井高さと設置高さ※3 | 2.4m以上の高さに設置されているか | |
3-7点字 | 点字など触知型の案内板や手すりに点字シールが設置されているか | |
3-8音声案内装置 | 音声による案内装置が設置されているか | |
3-9誘導ブロック | 点字案内のある場所、手すりに誘導ブロックが設置されているか | |
4.駅出入口付近の施設の案内図等 | 出入口付近の施設や周辺のまちの情報が設置されているか | |
4-1バリアフリールート | 車いす使用者が自力で移動できるかどうか判断できる内容となっているか | |
4-2表示の大きさ※1 | 文字高さが8cm以上の大きさで表示されているか | |
4-3明度差※2 | 地色と図色の色あいの明度差が5以上あるか | |
4-4図記号※4 | 上記情報がピクトグラムで表示されているか | |
4-5英語・ローマ字表記 | 上記情報が英語で表記されているか | |
4-6天井高さと設置高さ※3 | 2.4m以上の高さに設置されているか | |
4-7点字 | 点字など触知型の案内板や手すりに点字シールが設置されているか | |
4-8音声案内装置 | 音声による案内装置が設置されているか | |
4-9誘導ブロック | 字案内のある場所、手すりに誘導ブロックが設置されているか | |
5.車いす用トイレ | 車いす用トイレの位置の案内情報が設置されているか | |
5-1シンボルマーク | 障害者に配慮した設備にシンボルマークが設置されているか | |
5-2表示の大きさ※1 | 文字高さが2cm以上の大きさで表示されているか | |
5-3明度差※2 | 地色と図色の色あいの明度差が5以上あるか | |
5-4設置高さ※3 | ホーム上及び改札付近に設置されているか | |
6.料金表・経路表 | 料金表や経路図、乗換の案内図が表示されているか | |
6-1行き先の駅のバリアフリー情報 | 行き先の駅にエレベータ、車いす用エスカレータ、駅員介助の有無が示されているか | |
6-2表示の大きさ※1 | 文字高さが2cm以上の大きさで表示されているか | |
6-3明度差※2 | 地色と図色の色あいの明度差が5以上あるか | |
6-4設置高さ※3 | 料金表示が床面から1.8m以上の高さに設置されているか | |
6-5点字 | 点字など触知型の案内板や手すりに点字シールが設置されているか | |
6-6音声案内装置 | 音声による案内装置が設置されているか | |
6-7誘導ブロック | 点字案内のある場所、手すりに誘導ブロックが設置されているか | |
7.列車の運行情報 | 列車の出発・到着・通過や遅れなどの案内情報が即時性を持って設置されているか | |
7-1車いす用スペースの位置 | 列車の車いす用スペースの位置が示されているか | |
7-2表示の大きさ | 文字高さが8cm以上の大きさで表示されているか | |
7-3英語表記 | 上記情報が英語で表記されているか | |
7-4天井高さと設置高さ | 3m以上の天井高さがあり、天井や天井に近い高さの側壁に設置されているか | |
7-5案内放送 | 案内放送が実施されているか | |
8.緊急案内 | 事故や故障を知らせる急告板が準備されているか | |
8-1フラッシュ・筆談 | 緊急時や危険をフラッシュや光で伝える装置があるか | |
8-2音声 | 緊急時や危険を音声や放送で伝えているか | |
8.職員研修 | 職員研修でバリアフリーに関する事項が実施されているか | |
9.接遇マニュアル | バリアフリーへの対応マニュアルがあるか | |
10.介助体制 | 必要に応じて介助できる体制が整っているか | |
11.手話の対応 | 手話によるコミュニケーションが可能な職員等が配置されているか | |
○対外的情報発信 | 駅のバリアフリー情報について、インターネットやガイドブックで情報発信しているか |
※1 表示の大きさについては、既存調査結果より、両眼矯正視力0.5程度の人が、遠距離については20m位、近距離については4〜5m程度から認識できる大きさを本評価の基準として採用している。
※2 明度差については、既存調査結果より、地色と図の色を対比的に選択する必要な差である5以上を採用している。
※3 設置位置については、既存調査結果より、一般的な大人がかなり混雑した状態で前方に居る人に隠れないで見える範囲の高さを採用している。上記は、「交通拠点のサインシステム計画ガイドブック(交通エコロジー・モビリティ財団 平成10年)」から、採用している。
※4 図記号とは、ピクトグラム(絵記号)の他、文字記号や矢印などのグラフィカルシンボルの総称である。
やさしさ指標 | 評価項目 | 基準 |
---|---|---|
1.車いす対応券売機が設置されているか | 車いす対応券売機が設置されているか | |
1-1車いす用蹴込み | 車いす用の蹴込みが設けられているか | |
1-2車いす用高さ | 操作盤、金銭投入口が車いすで手の届く高さ(100cm程度)となっているか | |
2.音声案内または点字表示付き券売機が設置されているか | 音声案内または点字表示のある券売機が設置されているか | |
2-1誘導ブロック・チャイム | 上記券売機は誘導ブロックまたは誘導チャイムで誘導した位置に設置されているか | |
2-2点字または音声による開設 | 点字または音声よる案内があるか | |
3.荷物置き場 | 券売機に荷物置き場が設置されているか | |
4.共通切符・カード | 異なる事業者間で自動改札を通過できる切符やカードが導入されているか | |
5.拡幅改札 | 車いすが通過できる幅員の改札が設置されているか | |
5-1幅員 | 拡幅改札の幅員は90cm以上あるか | |
6.有人改札 | 有人改札が設置されているか | |
6-1幅員 | 拡幅改札の幅員は90cm以上あるか | |
6-2誘導ブロック | 有人改札に誘導ブロックが設置されているか | |
6-3盲導鈴 | 有人改札に盲導鈴や音声案内が設置されているか | |
7.車いす用カウンター | 有人の出札カウンターが設置されているか | |
7-1高さ | 車いすで対話できる高さのカウンターは75cm程度の高さか | |
7-2奥行き | 車いすで対話できる高さのカウンターの奥行きは30〜40cmとなっているか | |
7-3蹴込み | フットレスト用の蹴込みが設置されているか | |
8.トイレの有無 | トイレが構内に設置されているか | |
8-1手すり | 手すりを設置した便器・大便器・洗面台が設置されているか | |
8-2洋式トイレ | 大便器の1以上は腰かけ式(洋式)が設けられているか | |
8-3荷物置場 | 杖や荷物を置く場所が設けられているか | |
8-4乳幼児対応 | おもつ交換台の設置されてたトイレが設けられているか | |
8-5点字・音声による操作案内 | 点字または音声による操作開設が設置されているか | |
9.車いす用トイレの有無 | 車いす使用者用のトイレが設置されているか | |
9-1広さ | 車いすが内部で回転できる広さがあるか | |
9-2出入口 | 出入口は80cm以上の幅員がり、扉は自動引き戸もしくは棒状ハンドルの手動引き戸となっているか | |
9-3手すり | 手すりが基準を満たして設置されているか | |
9-4通報装置 | 緊急時の通報装置が設置されているか | |
10.休憩室 | ホームや主な経路上に冷暖房設備のある休憩室が設けられているか | |
10-1段差 | 休憩室の出入り口に段差はないか | |
10ー2扉 | 休憩室の出入口は自動ドアとなっているか | |
11.ホームの冷暖房 | ホーム上に冷暖房が設置されてるか、または冷暖房完備の待合室が設置されているか | |
12.ホーム以外の冷暖房 | ホーム以外の構内に冷暖房が設置されてるか、または冷暖房完備の待合室が設置されているか | |
13.水飲み | 水飲みが設置されているか | |
13-1車いす用蹴込み | 車いす用の蹴込みが設けられているか | |
13-2車いす用高さ | 車いすで手の届く高さ(80cm程度)となっているか | |
14.救護室 | 急病人はけが人などが休むための休憩室などを設置しているか | |
14-1段差 | 救護室の出入り口に段差はないか | |
14ー2扉 | 救護室の出入口は自動ドアとなっているか | |
15.ロッカー、荷物預り | 荷物一時預かり所もしくはコインロッカーが設置されているか | |
15-1段差 | 段差がなく近づけるか | |
15-2車いす用高さ | 車いすで手の届く高さ(75cm程度)のものがあるか | |
16.電話の有無 | 構内に公衆電話が設置されているか | |
17.車いす対応電話 | 公衆電話の内、車いすでアクセスし利用できるものがあるか | |
17-1車いす用蹴込み | 車いす用の蹴込みが設けられているか | |
17-2車いす用高さ | 車いすで手の届く高さ(70cm程度)となっているか | |
18.点字または音声付 | 点字または音声付き電話が設置されているか | |
19.音量調節機能付き | 音量調節機能付き電話が設置されているか | |
20.FAX | FAXが設置されているか | |
21.モバイル | PHSや携帯電話、モデム接続ができる電話機が設置されているか |