バリアフリー推進事業

バリアフリー推進事業の成果

2013(平成25)年度の事業

日本財団助成事業
旅客船及び旅客船ターミナルにおけるバリアフリー施設整備に対する助成金の交付
平成25年度海上交通バリアフリー施設整備推
エコモ財団の自主事業
交通事業者向けバリアフリー教育訓練(BEST)の実施等  
交通従事者のバリアフリー接遇・介助水準の向上を目的として、バリアフリー教育訓練(BEST)を実施しました。25年度は、首都圏・関西地区で鉄道事業者向け研修4回(54名)、バス事業者向け研修4回(83名)を実施しました。また、普及のための1日研修を中部地区、中国地区、沖縄地区で実施しました。また、ベビーカー利用者の実態調査の実施と共に、ベビーカーマークの作成、ポスターやチラシを作成しました。 
 
公共交通機関に従事する者に対する手話教室の開催
聴覚障害者の公共交通機関による移動の円滑化を図るため、公共交通事業等に従事する者を対象とする手話教室を開催しました。25年度は大阪地区において20名(11事業者)が手話教室を修了しました。
 
小学校・中学校向けバリアフリー教育プログラムの実施
小学校児童等の交通分野におけるバリアフリーへの理解を深めることを目的に教育プログラムの展開を図りました。小学校生徒向けの教育プログラムは文京区立指ヶ谷小学校はじめ7校、中学校生徒向けの教育プログラムは3校で実施し、バリアフリーの啓発を行ないました。
 
公共交通機関における照明のあり方の研究   報告書
公共交通機関旅客施設等で高齢者やロービジョン(弱視)者が円滑に移動できるよう、節電時も考慮した適切な照明計画のあり方について平成24年度から検討を行い、平成25年度は障害当事者へのヒアリング、アンケート、実際の駅舎における照明の実態調査の追加、鉄道総研の模擬駅舎を使った実証実験を通じて、輝度コントラストを活用した適切な照明手法を提示しました。 
 
バリアフリー推進ワークショップ等の開催及び関係学会との連携
交通バリアフリーを推進する上での課題等についてハード・ソフト両面の個別テーマ毎に最新の動向を踏まえ、関係者等との意見交換、情報交換を目的として、バリアフリー推進ワークショップを10回開催しました。また、交通バリアフリーに関する最新動向を把握するため関連学会等と連携を図り、情報収集を行いました。
 
交通バリアフリーに関する不便さ調査の更新等
平成18年度に作成・公開してから5年経過した高齢者・障害者等の公共交通機関不便さ調査データベースの刷新を行い、同時に新たに生じた不便さ等のデータを追加し、これまでに蓄積してきた交通バリアフリーに関する調査結果のデータを一元的に整理するシステムを構築しました。
 不便さデータベース
 
 
視覚障害者のエスカレーター誘導に関する調査研究  報告書
大深度化した駅などホームから地上出口等への高低差が大きくなり、視覚障害者の移動に困難が生じています。音声案内だけではなく誘導ブロックの敷設を含め、視覚障害者からエスカレーター利用の円滑化の要望が高くなっています。本調査では視覚障害者へのヒアリング、アンケート、交通事業者へのヒアリングと実際の駅のエスカレーター設置状況、事故実態など安全上の課題を踏まえ、視覚障害者のエスカレーターへの誘導のニーズが高いことを明らかにしました。 
 
ECOMO交通バリアフリー研究助成
今後の交通バリアフリー促進に寄与することを目的として、バリアフリーの基礎的研究を行う若手研究者等に対し9件(一般部門7件、大学院生・研究生部門2件)の助成を行ないました。また、23年度、24年度の助成対象事業について成果報告会を開催しました。
 
らくらくおでかけネットの運営
高齢者、障害者等が公共交通機関を円滑に利用できるようにするため、駅構内のバリアフリー施設、乗り換え案内のバリアフリー情報をインターネット、携帯端末を通じて提供するシステム(らくらくおでかけネット)について、駅案内図の更新等を行ないました。また、新たに相互コミュニケーションサイト(らくらく交通ナビ)の提供を開始したしました。
 
ガイドラインの普及促進
改定された移動等円滑化整備ガイドライン(旅客施設編、車両等編)の書籍版を発行し交通事業者への普及促進を行ないました。