交通環境対策事業

終了した主なカーシェアリング実験の概要

既に終了している主なカーシェアリング実験の概要を、開始時期の早い順に掲載しています。

ITS/EVシティーカーシステム【2002年4月よりシーイーブイシェアリング(現オリックス自動車(株))が継承】
期間 1999年9月〜2002年3月
実施場所 神奈川県横浜市
実施主体 (財)自動車走行電子技術協会、(財)日本電動車両協会
実験規模 (無料最大時)電気自動車30台、車両ステーション12ヶ所、会員約460人
(有料時)電気自動車30台、車両ステーション10ヶ所、会員23契約(113人)
特徴等 みなとみらい21地区や新横浜地区を中心に行われた、都心部でのビジネス利用を主な対象とした電気自動車の共同利用実験。借り出したときと同じステーションに車両を返却するラウンドトリップ型に加え、別のステーションにも返却できるワンウェイトリップ型運用も導入。2002年2月〜3月に有料実験を実施。
ITS/EV住宅地セカンドカーシステム
期間 1999年9月〜2002年2月
実施場所 東京都稲城市
実施主体 (財)自動車走行電子技術協会、(財)日本電動車両協会
実験規模 電気自動車50台→(2000年度以降)30台、車両ステーション(2000年度)8ヶ所→(2001年度)6ヶ所、
会員(無料最大時)242人→(有料時)53人
特徴等 多摩ニュータウンで行われた、住宅地での個人利用を対象にした電気自動車の共同利用実験。同地区は駐車場が1戸に1台分しかなく、セカンドカーのための駐車場確保が困難。そこで、マイカー通勤世帯における在宅者のセカンドカー利用ニーズは高いとみて本実験を計画。2001年10月〜2002年2月に有料実験を実施。
電気貨物自動車共同利用システムモデル実験
期間 1999年12月〜2002年3月
実施場所 大阪府大阪市
実施主体 (財)都市交通問題調査会、住友電気工業(株)、ダイハツ工業(株)、(財)日本電動車両協会
実験規模 電気貨物自動車28台、車両ステーション8ヶ所、モニター約270社(ピーク時)
特徴等 地域内の納品や集荷など短距離の業務用移動において、小型電気貨物自動車をモニター企業が共同利用する実験。公共交通機関と組み合わせることにより、空荷走行の抑制も可能。2001年12月〜2002年2月の3ヶ月間、有料実験を実施(有料時モニター数97社)。
海老名エコ・パークアンドライド社会実験【2001年10月、自動車交通社会実験ふじさわ2001に継承】
期間 (1)1999年度:2000年1月〜3月 (2)2000年度:2000年11月〜2001年3月
実施場所 神奈川県海老名市
実施主体 海老名市、神奈川県、建設省 2000年度はエコ・パークアンドライド推進協議会
(構成:海老名市、神奈川県、建設省)
実験規模 電気自動車15台、受渡駐車場3ヶ所以上(2000年度)、モニター市民12人+α、事業所数社(2000年度)
特徴等 エコ・パークアンドライド(朝夕の通勤時に鉄道駅まで自動車を利用する市民と、日中の業務に自動車を使う企業が、環境にやさしい小型電気自動車を共同利用するシステム)の我が国最初の実験。2001年1月〜2001年3月の間だけ有料(市民1万円/月、事業所1.5万円/月)で実施された。
京都パブリックカーシステム実証実験
期間 2000年12月〜2002年11月
実施場所 京都府京都市
実施主体 (株)最適化研究所、(財)日本電動車両協会
実験規模 2001年度:電気自動車35台、車両ステーション7ヶ所、会員477人(有料時)
2002年度:電気自動車10台、車両ステーション2ヶ所、会員217人
特徴等 環境問題や交通問題の改善に貢献する未来の地域交通システムとしての電気自動車の共同利用実験。 会員は就業者、主婦、学生等の市民。ラウンドトリップ型に加え、ワンウェイトリップ型運用も導入。2001年9月から有料化するとともに、観光客会員も募集。2002年度には、公営駐車場等、指定された場所での乗り捨てを認めるサービスも実施。Web上で、会員登録やクレジットカードによる利用料金決済が行えるなど、徹底した省力化・効率化を実現した事などが評価され、平成13年度新エネ大賞を受賞。
コスモ王子ガーデンズ・カーシェアリング社会実験
期間 2001年9月〜12月
実施場所 東京都北区
実施主体 交通エコロジー・モビリティ財団
実験規模 ガソリン車4台、車両ステーション1ヶ所、会員43人
特徴等 我が国最初のガソリン車によるカーシェアリング実験。需要の把握、社会的効果の把握、事業化に向けたデータ収集が主目的。民間分譲マンション(320戸)の居住者から会員を募って実施。会員に実験実施前、実施中、終了後のそれぞれ1週間の交通日誌記入を要請し、カーシェアリング利用による交通行動の変化を分析。実験期間中に利用料金を変更し、その影響も見た。
シティーコート下連雀カーシェアリング【2003年2月、(有)移動サポートが早稲田大学交通計画浅野研究室の協力を得て事業化】
期間 2001年10月〜2002年1月
実施場所 東京都三鷹市
実施主体 交通エコロジー・モビリティ財団、早稲田大学理工学部交通計画浅野研究室
実験規模 ガソリン車2台、車両ステーション1ヶ所、会員28人
特徴等 公団賃貸マンション居住者を対象とした、ガソリン車によるカーシェアリング実験。会員全員に合い鍵を持たせ、車にアクセスする方式。予約は、電話、パソコンの他、携帯端末からも可能。前出のコスモ王子ガーデンズ同様、会員記入の交通日誌による分析を実施。
自動車交通社会実験 ふじさわ2001【2002年8月、厚木エコ・パークアンドライドプロジェクトに継承】
期間 2001年10月〜2002年3月
実施場所 神奈川県藤沢市
実施主体 エコ・パークアンドライド推進協議会(構成:藤沢市、神奈川県、国土交通省)
実験規模 電気自動車15台、ガソリン車5台、モニター市民12人、事業所9ヶ所
特徴等 湘南台駅を中心とした地域で行われた、エコ・パークアンドライド(朝夕の通勤時に鉄道駅まで自動車を利用する市民と、日中の業務に自動車を使う企業が、環境にやさしい小型電気自動車を共同利用するシステム)、自動車相乗り通勤等を組み合わせた社会実験。
大川端・リバーシティ21超小型電気自動車共同利用実証実験(リバーシティ・カーシェアリングクラブ)
期間 2002年9月〜2003年3月
実施場所 東京都中央区
実施主体 都市基盤整備公団(現 都市再生機構)
実験規模 電気自動車5台、および状況に応じてガソリン車を補充。車両ステーション1ヶ所、会員31人
特徴等 都心部の集合住宅地区における環境対策と土地の有効利用を図るための施策として、超小型電気自動車の共同利用システムの導入可能性を検証する実験。実験では、「リバーシティ・カーシェアリングクラブ」を発足させ、クラブ会員は、同時にレンタカー会社の会員になることにより、共同利用と通常レンタカーの会員特典を利用できた。
けいはんなITS【カーシェアリング実験は2004年7月、京都大学キャンパスカー実用化実験に継承】
期間 2002年11月〜12月、2003年7月〜11月
実施場所 関西文化学術研究都市
実施主体 (財)関西文化学術研究都市推進機構
実験規模 (2003年度)ハイブリッド゙車10台、車両ステーション6ヶ所、会員173人
特徴等 ITを活用して、新しい交通システム(低公害車の共同利用システム「カーシェアリング」と、デマンドバスシステム)と既存の交通機関とを有機的に結合させた「融合型公共交通システム」の実験。実施場所は、社会実験に対し、地域住民の理解と協力が得られる学研都市。カーシェアリングは、ラウンドトリップ型運用とステーションカー型運用(朝晩、駅の車両ステーションと自宅近くの車両ステーションを往復)を実施。
汐見台団地カーシェアリング予備実験
期間 2004年1月〜3月
実施場所 神奈川県横浜市
実施主体 汐見台団地自治会連合会 (企画運営:NPO日本都市計画家協会横浜支部)
実験規模 ガソリン車3台、車両ステーション1ヶ所、会員15人
特徴等 団地の建替えにあたり、駐車場を増やさず、環境保全(景観・緑地の維持)を図るための施策としてのカーシェアリングの効果を検証する実験。汐見台団地は1969年に完成した横浜市南部の緑豊かな大規模住宅団地で、世帯数は約3500。本実験は、内閣官房都市再生本部「全国都市再生モデル調査」の一つとして実施。