2017年9月21日
訪日外国人旅行者数は年々増え続けているとともに、近年は個人で航空券や宿泊先を手配する個人旅行者(FIT:Foreign Independent Tour)が増加してきており、これら個人旅行者が円滑にそして快適に移動できる環境の整備は急務となっています。
しかしながら、我が国の公共交通機関、特に二次交通においてはモータリゼーションの進展に伴い、減便や路線の廃止となり利用しにくいものとなっていたり、乗降方法が地域や会社ごとに異なっていたり、案内表記が多言語化されていないなど、外国人旅行者はもとより、日本人でも域外から来訪する人にとっては分かりにくく、利用しにくいのが現状です。 そこで当財団では今年度より、外国人旅行者等が円滑に移動するための交通手段の改善や案内情報の充実化などに取組む団体等を支援するとともに、それらの先進的な取組みを広く普及させることにより、我が国における公共交通の維持活性化に資することを目的とした事業を立ち上げました。 支援団体の公募を行い全国から22件の応募がありましたが、先般当財団内に設置した「地域における外国人旅行者等の移動円滑化普及推進委員会(委員長:石田東生 筑波大学 特命教授)」において、支援する2団体を下記の通り選定しましたので、お知らせいたします。
エコモ財団では2団体の取組実現を目指し、資金やノウハウ、合意形成などの支援を3年間行っていきます。
支援決定2団体とプロジェクト
実施団体名 | プロジェクト名称と概要 |
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十勝圏二次交通活性化推進協議会 | 十勝圏外国人旅行者等移動円滑化プロジェクト |
バス・タクシー事業者を中心として、バス停表記やウェブサイトの多言語化や、二次交通を活用した外国人観光客向けの周遊プランの作成のほか、外国人観光客に対応できる乗務員向けのコミュニケーションツールの開発などを行います。 | |
三好市 | 三好市千年のかくれんぼ観光地域移動円滑化プロジェクト |
宿泊施設や住民団体、観光協会などと連携し、駅での二次交通案内表記の充実化や駅周辺周遊マップの作成のほか、デマンド型周遊タクシー導入の検討などを行います。 |
<お問い合わせ先>
交通環境対策部 担当:岡本
TEL:03−3221−7636、FAX:03−3221−6674