バリアフリー推進事業

バリアフリー推進事業の成果:2004(平成16)年度

高齢者・障害者向け地域交通モデルの実現

本事業は地域交通の課題とニーズを捉え、それを地域交通計画として具体化するもので、特に地方部における過疎地域、交通の空白地帯における高齢者・障害者の移動を公共交通システムとして確保するものです。

平成14年度から2カ年にわたり調査研究事業として取り組んだ「高齢者・障害者向け地域福祉交通サービスの整備方策に関する調査」の成果を具体化したもので、八戸地域交通計画策定協議会の協力を得て、青森県福地村で新たな交通システム(DRT=需要応答型交通)の実証実験運行を2004年11月17日から2005年2月4日までの78日間にわたり行いました。

「予約式ふくちふれあいバス」の名称で、利用者からの電話予約により、リクエストのある地点のみ経由する国内での実施事例がまだ少ないDRT方式を導入し、検証した点では当初の目的を達成したと考えられます。人口約7,000人の村で、延べ1,809人の利用者がありました。

利用者から存続の要望が寄せられ、福地村においては17年度追加事業として夏期の再実験を計画し、本格運行へつなげたいとするなど事業の目的は十分達成されました。

委員長 秋山 哲男(首都大学東京都市環境学部教授)