視覚障害者を対象にした歴史的観光地における移動のバリアフリー化に関する研究(248-4)
大阪大学大学院工学研究科 新田 保次
1.ICFの生活機能分類を援用した視覚障害者の観光に関する意識調査 (実施事項) ・観光のバリアフリー及び歴史的景観に関わるバリアフリーに関する既往論文の整理を行い、調査手法、調査の視点の整理を行った。 ・ICFの生活機能分類を援用した交通サービスの評価に関するアンケート調査事例を参考にアンケート票を作成中である。 (今後の予定) ・アンケート票を4月に発送することを目標に準備中である。 2.視覚障害者の生活機能における観光の位置づけの整理 (実施事項) ・視覚障害者団体の外出行事を担当する者にヒアリングを実施した。その結果、以下の課題が確認された。 ※観光地の情報が得られているため、外出の動機自体が起こらないこと。 ※交通手段が公共交通機関に限られているため、鉄道駅から当概地までの交通手段がなく(路線バスなどがなく)来訪をあきらめるケースがあること。 (今後の予定) ・1で予定しているアンケート調査並びに、グループヒアリング等を実施して、調査を行う予定。 3.歴史的観光地(倉敷美観地区)の移動に関する固有課題の抽出 (実施事項) ・視覚障害者団体の外出行事を担当する者にヒアリングを実施した。その結果、以下の課題が確認された。 ※弱視者に単独行動ニーズが高いこと。 ※一人行動の多い弱視者への配慮が重要であること。(特に転落への注意) (今後のよてい) ・倉敷市美観地区において、6月頃の数名によるプレ調査、10月に30名規模で模擬体験逃散を実施予定。 |
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