視覚障害者が安心安全に信号横断できる社会づくり
視覚障害者信号機横断プロジェクト 谷田妙子
視覚障害者の信号機横断に係る情報発信、情報共有の場づくり、自治体への要望書提出、各自治体訪問による要望書報告と関係性の構築
@ 移動・信号横断に係る情報のデータベースとなるようなホームページを作成 →現在はまだ作成途中だが、概ね作成。今後、ブラッシュアップを図ることで、 具体的な困りごとや課題を社会へ情報発信し、社会全体を巻き込みながら、視覚障害者の移動に対する困難さや、声掛けについて周知する。 既に大阪府内の自治体ではHP閲覧により、具体的な案件を認識していただくことができ、地域における参考資料となったと訪問の際お聞きすることができた。 また、会員ページを設け、これまで公開していなかったオンラインサロン講演会の録画なども可能な限り掲載することで、情報の振り返りをできるHPとする。 https://www.singo-pj.com/ A オンラインサロン開催(講演会・勉強会・情報共有・意見交換)(毎月第2土曜日開催) →継続して開催中であり、歩車分離式信号機を提唱している「命と安全を守る歩車分離信号普及全国連絡会」の代表である長谷智喜氏にもつながることができ、歩車分離信号機設置の際の 音響付加装置も同時に設置いただくことをご認識いただき、視覚障害者の歩行の困難さをご理解いただけた。また、交通安全の観点から外部組織とも関係性を構築することができた。 今後は幅広い関係性の構築を行い、視覚障害者の歩行や信号横断の困難さをさらに周知する。 また、勉強会においては、各地域での情報を共有することで、地域格差にも気づくことができ、 エリアごとの課題整理が今後は必要である。 B 国会ロビー活動(視覚障害者の道路横断に係る困難さの周知活動・議員に向けた勉強会の開催)2023年3〜4回実施1月、2月、他) →本年度は国会関連は活動を行うことが叶わなかったが、大阪府へ府内の視覚障害者団体と連名による「万博を背景とした視覚障害者の歩行支援に係る要望書」を提出し、大阪府の福祉部へ視覚障害者の歩行困難をプレゼンをする機会をいただき受託いただいた。その後、府内自治体へ訪問し、要望書の内容報告を行い、理解促進に努めた。大阪府からは令和6年、7年度に予算を確定いただいた。 C 警察、信号機メーカーへ当事者目線での改善案及び提案・情報交換会の開催 (2023年5月頃) →信号機メーカーとともに現在展開されているスマホから信号情報を受け取るアプリの改善を検討し、新しいサービスを検討中であり、今後、視覚障害者が使いやすくできるよう、意見交換を行った。 D 信号横断時の声掛け運動の啓発(チラシ、ポスター、警察の交通安全週間との連携など)(2023年4月、7月、12月) →ラジオ番組で大阪府内に設置されているLED付音響補助装置による信号横断の体験会を行い、 一般の方へ視覚障害者の信号横断の困難さを知っていたダく機会を作り、ラジオ内で周知することができた。 E 高度化Pics信号機に係る実証実験 当事者取りまとめ(2023年3月頃) →高度化Pics信号機に係る実験ではないが、視覚障害者がワクワクする移動の実験として、視覚障害者の支援を行っている会社9社に協力いただき、視覚障害者が自宅を外出してから帰宅するまでの外出行程を実験とする。3月17日開催。本件は今年度の報告とはできず、残念だが機会があれば報告したい。 |