ナビゲーションタグの普及展開に向けた検討と課題の整理
公益社団法人NEXT VISION 原田 敦史
ナビゲーション、視覚障害者、案内サイン、視覚障害誘導用ブロック、サインシステム
(研究目的) (研究手順) 神戸新交通ポートライナーの数駅、神戸市営地下鉄、駅改札から神戸アイセンターまでの経路に設置されたナビゲーションタグを視覚障害当事者に体験していただき、利用状況の様子を確認し、また体験後にアンケートを行い、その設置課題や設置基準について検討を行う。 (研究成果) 現在、神戸市が推進するBe Smart KOBEの取り組みの中で、Navilensが神戸市地下鉄および神戸新交通(株)ポートライナー数駅で試験設置されている。本研究では、試験設置されたNavilensを中心に視覚障害者の単独歩行を想定した利用者体験による実証実験を行い、有効性について検証をした。なおNavilensは床面でなく、壁貼りにした形で実験し、その読み取りやすさなど有効性について確認を行った。 実験後に、すでに社会実装されているコード化点字ブロックおよびShikAI開発者や視覚障害当事者等を含んだ協議会を設立し、ナビゲーションタグ設置ガイドラインの検討を行った。 ガイドラインは7月に行った実証実験の結果と、聞き取りとした意見とを合わせて、今までの研究データを踏まえて作成した。構成は4章の形式で、第一章ではガイドライン全体の構成を、第2章ではナビゲーションタグの基本的な注意事項(貼り方、盛り込む情報量等)について取り上げた。続く第3章では、経路情報・周辺情報・補足情報の内容のガイドラインとして、ナビゲーションタグに盛り込む情報内容について、第4章では駅構内で貼り付けが必要と思われる各施設と、そこで必要となる情報について取り組めを行った。一つの施設であっても、貼り方、説明の内容については非常に多岐にわたり、考え方も様々であるため、概要という形で取りまとめを行った。ガイドラインの原案は報告書で提示する。 |