地域の多様性と災害復興の経験を活かした交通バリアフリー教育の実践研究
国立大学法人東京学芸大学 荻上 健太郎
地域による交通事情や環境の多様性、災害復興の経験と備え、VR等のデジタル技術の活用、地域間連携による教育実践、学校内外の協働実践。
(研究目的) (研究手順) @学校教育カリキュラム開発の要件や課題の洗い出しと検証 VR等のデジタル技術を活用した交通バリアフリーに関する教育カリキュラムの開発、開発したカリキュラムの授業実践、実践に基づく開発要件や課題の洗い出しと検証を行う。 A導入効果の検証 生徒の当事者性の変化や学びの効果、先生や大人の関わりの変化等を検証し、VR等のデジタル技術を活用したカリキュラムによる効果を明らかにする。 B学校教育カリキュラムの開発と普及 本研究の成果を、VR等のデジタル技術を活用した交通バリアフリー教育のカリキュラムとして学校に導入するためのガイドブックとしてまとめる。作成したガイドブックを教育委員会等に配布するとともに学会等での報告・投稿を行うことで、研究成果の社会的活用を促進する。 (研究成果) @ 岩手県山田町 本学が推進する「未来の学校みんなで創ろう。PROJECT」の一環として、「ふるさとを災害から守る 〜これまでの教訓を生かして〜」をテーマに、山田町立船越小学校6年生の総合的な学習の時間による取り組みを実施した。6年生15人が3つのチームに分かれ、防災無線、避難所、避難訓練をテーマに、ワーケーションプログラムにより参加する東京等の大人メンバーの支援を受けながら、現状と課題、解決策の提案をまとめ、山田町のタウンミーティングで発表を行った。 A 熊本市・人吉市 熊本市教育委員会との連携により、「GO GREENプロジェクトin熊本?高校生と取り組む被災地の創造的復興〜熊本版レスポンシブルツーリズムの幕開け〜」の取り組みに関連し、熊本市内の高校の総合的な探究の時間において、人吉市の災害復興をテーマにした取り組みの実践について協議および先行的取り組みを行った。 B 岡山県津山市 本学が推進する「未来の学校みんなで創ろう。PROJECT」の一環として、津山市教育委員会および津山市立勝北中学校との連携により、中学2年生を対象に「VRを活用した交通安全学習」を実施した。また、次年度の取り組みの実践について協議を行った。 |
写真 岩手県山田町
写真 熊本市・人吉市
写真 岡山県津山市