交通環境対策事業

交通環境対策事業の成果:2003(平成15)年度

運輸部門におけるクリーン開発メカニズム(CDM)バリデーションに関する検討

開発途上国においては、近年のモータリゼーション等により運輸部門からの二酸化炭素排出量が急激に増大しており、地球温暖化対策として、運輸部門でのクリーン開発メカニズム(CDM)の推進が求められています。しかしながら、運輸部門のCDMは、他の分野に比べて手法の開発が遅れており、検討事例が極めて少ないのが現状です。

そこで、試行的に作成された運輸部門プロジェクト設計書を温室効果ガス削減量検証機関に模擬審査させ、その審査結果について他の検証機関や専門家を交えて議論することにより、運輸部門のCDMの審査に必要な知見と課題の抽出・検討を行いました。

注:クリーン開発メカニズム(CDM)
京都議定書で認められている制度で、開発途上国への先進国の技術・資金等の支援により実現された温室効果ガス排出削減量を、当該先進国の削減量として計上できるというもの。