交通環境対策事業

交通環境対策事業の成果:2003(平成15)年度

住民主体の環境配慮型地域交通づくりの推進

環境負荷の少ない地域交通づくりを住民参画のもと推進するため、平成14年度に選定し、支援を行った3団体(地方公共団体2団体、市民団体1団体)のプロジェクトを継続して支援、推進した。

支援3プロジェクトと昨年度の活動は以下の通りです。

大阪府和泉市:「総合的な学習の時間」を利用した交通環境教育
平成14年度試行に基づく教材、プログラムの改良版で小学5年生を対象に授業を行い、プログラムの実用性を確認しました。また、平成14年度試行時の児童とその家族を対象に追跡意識調査を行った結果、効果の持続性が確認され、本プログラムの有効性が実証されました。
岩手県滝沢村:村のバス事業見直しや新駅開設に伴う公共交通網の再編
平成14年度に実施したアンケート調査の詳細分析を行い、路線バスに対するニーズや今後の公共交通の推進にあたっての住民の意向を把握しました。また、17年設置予定の新駅の利用促進施策検討のための訪問聞き取り調査等を実施し、課題や施策案を取りまとめました。
広島市民団体:わかりやすく使いやすい公共交通の実現
平成14年度に検討を行った統一時刻表のデザイン案を用い、9月の1ヵ月間広島市内の一部路線に掲示し、その有用性と課題抽出のための試行調査を行いました。また、指摘された課題にもとづき、統一時刻表の更なる改善案についての検討を行いました。

委員長 杉山 武彦(一橋大学教授)