バリアフリー推進事業

バリアフリー推進事業の成果:2002(平成14)年度

高齢者・障害者の移動円滑化に関するネットワークの形成

交通バリアフリーを推進していくためには、国内外の関係者のネットワークを形成し、情報を交換しながら、必要に応じ協働・連携のもとに対応していくことが効率的かつ実効が上がると考えらます。このため、本年度においては以下の活動を行いました。

1.諸外国交通研究者の意見交換・情報収集会議の開催

韓国交通開発研究院(KOTI)の研究者と日韓の交通事情・問題について意見交換会を開催しました。
アジアで初めて開催されたユニバーサルデザイン国際会議(国際ユニバーサルデザイン会議2002組織委員会主催:横浜)の交通分野のセッションにおいて、「アジアの公共交通」をテーマにアジア6カ国の研究者とカナダの交通研究者を招いて会議を開催しました。また、国土交通省との意見交換並びに公共交通施設視察を行いました。国土交通省との意見交換の場では、アジアの統一的な交通バリアフリーガイドライン作成の提案がありました。
2004年5月浜松で開催される「第10回高齢者・障害者のモビリティと交通に関する国際会議(TRANSED2004)」の事務局として開催準備のための支援活動を行いました。(このTRANSEDは、3年に1度開催されるもので、アジアでは初めての開催でした。)
ISO(国際標準機関)CEN(欧州標準機関)/CENELEC(欧州電気標準化機関)セクターガイド(「ISOガイド71=高齢者・障害者配慮規格」の基本となるもので、環境、住宅、交通など9分野があります。)の規格作成作業グループに、我が国の交通バリアフリー法、移動円滑化基準等の資料を提供しました。その結果、我が国の移動円滑化基準等の詳細なデータが高く評価されました。
  • 【報告書】アジアの公共交通(2002年12月)
  • 【報告書】アジア諸国における高齢者・障害者の移動の円滑化に関する基礎調査(2002年4月)
アジアの公共交通表紙

2.NPO等の支援

NPO法人等が行う、交通バリアフリー推進活動に対し、その事業の一部について支援を行いました。本年度は、子供向け活動プログラム作成、避難経路に関するバリアフリー調査、移送・移動サービス推進活動等の5団体に支援を行いました。

5団体の名称と活動テーマは以下の通りです。

アクセシビリティガイド実行委員会(代表:中村豊四朗)
活動名称:小中学生のための、「バリアを感じ、バリアフリーについて考える」プログラム
特定非営利活動法人あふネット(理事長:川口仁志)
活動名称:交通バリアフリー基本構想と住民参加「荒川区交通バリアフリー基本構想あふネットの取り組み」
東京ハンディキャブ連絡会(代表:阿部司)
活動名称:移送・移動サービス地域ネットワーク合同移送サービス推進のための勉強会
板橋福祉のまちをつくろう会(代表:廣瀬カズ子)
活動名称:地震等災害時の避難経路(移動)と避難場所のバリアフリーの調査研究−「公園」、「学校」等、避難場所と街路の現状と課題
目黒区都立大学駅周辺バリアフリーまちづくり推進協議会(代表:坂本義明)
活動名称:十中総合学習プログラム