バリアフリー推進事業

バリアフリー推進事業の成果:1997(平成9)年度

車いす対応型駅用エレベーターの研究・開発とその第一号の整備

平成7年度から3ヶ年計画で、高齢者や障害者等の移動制約者の方々への旅客サービスの向上を図るため、鉄道駅の特殊性に配慮した省空間・低コストで設置できる、駅用エレベーター設備の研究・開発(委員長:日本大学理工学部野村歡教授)を進めてきました。

その成果の直角二方向の出入口を有するエレベーター第1号が、平成9年12月、近鉄京都線新田辺駅において設置されたました。出入口が直角方向の二方向にあるため、車いす使用者は、カゴの中で車いすを回転させる必要がなく、乗ったままの姿勢で降りることができます。

この研究・開発により、いままでさまざまな制約によって設置が困難であった既存の鉄道駅においても、エレベーター設置の可能性が高まりました。