コミュニケーション支援ボード利用ガイド

「コミュニケーション支援ボードデジタル版」とは

これまで紙版で提供しておりました「コミュニケーション支援ボード」を、よりシンプルな形でインターネット上でのサービスといたしました。駅や街中などさまざまな場面で、話し言葉でのコミュニケーションが困難な人たちとのコミュニケーションを支援するためのものです。

デジタル版では、これまでの紙版のものから更にシンプルに、「何に困っているのか」を素早く把握するためにデザインしました。

対応言語はこれまでの4カ国語から20カ国語に拡大し、より幅広い外国人対応が可能となっております。

またタブレット端末に最適なサイズで作られております。公共交通の駅構内や車両内、また観光案内所、お店などで幅広くご利用いただければと思います。

こんなときに

言葉でうまく伝え合えない
外国語でのコミュニケーションに困っている

こんな場所で

駅や列車内で
観光案内所の受付で
外国人観光客が多いホテルで
観光地などの飲食店で
福祉施設や高齢者施設で
空港で
自治体窓口・公共施設などで
観光バスや空港リムジンバスの車内で

簡単な使い方

このツールは、「案内する人(駅の職員や、観光案内所の方やお店の人など)」と「案内を希望するお客様」の二人で利用する想定で制作されております。まず案内する人が、トップ画面(http://153.150.114.64/comboard/digital/)をひらきます。

お客様に、自国の言語をタップして選択してもらいます。案内する人が聞いて選択しても構いません。以下、お客様の言語で表示されます。

「場所」「忘れ物」の２種類の選択肢が表示されます。

「場所」：施設や場所についての質問はこちらをタップします。
1. 目的地や行きたい場所のピクトグラムをタップして選択してもらいます。
2. リンクが設定してある場合(後述)は、上部のタイトルバーに矢印「＞」が表示されます。
3. 矢印「＞」をタップすることで目的のページヘジャンプすることができます。

「忘れ物」：忘れ物をした場合はこちらをタップします。
1. 忘れた物のピクトグラムをタップして選択してもらいます。
2. ピクトグラムをタップするとサブ画面が表示されます。
3. サブ画面内では忘れ物の色や場所などが選択することができます。

どのピクトグラムに当てはまらない場合は、「その他」をタップして選択してもらいます。上部のタイトルバー「筆談(鉛筆のマーク)」を選択し、書いてもらうこともできます。

知的障害や発達障害のある方など、言葉でのコミュニケーションが難しく、案内する人からコミュニケーションをとる時は、上部のタイトルバー「基本会話」を選択します。
1. お客様に伝えたい内容を選択します。
2. お客様に了解を得る場合、「はい」「いいえ」「わからない」を選択してもらいます。

※ボードを使用する時に気をつけたいことは？

お客様のペースに合わせて、会話をリードしながら状況を尋ねる
ボードを使う時は、簡潔で分かりやすい言葉を使い、お客様のペースに合わせて質問したり、回答を待ったりしてください。指さしすることが困難な人には、こちらから言葉を指さして会話をリードし、お客様の状況を尋ねてください。

ボード以外に筆記用具などの準備もしておく
ボードでの会話が成り立たなくても、実物や写真なら分かる場合があります。また、文字や絵を書くことがデキる人もいますので、お客様の状況に併せて、ボードの代替として、筆記用具などを事前に準備しておくとよいでしょう。

コミュニケーションの基本姿勢は「ゆっくり」「丁寧」「くり返し」
コミュニケーションを円滑にするためには、「コミュニケーション支援ボード」の使用と共に、「粘り強く会話をすること」や「筆談を行うこと」、お客様の状況によっては「手話や英語での会話」などを行うことが必要となる場合もあります。

「ゆっくり」「ていねいに」「くり返し」対応する基本的な姿勢を持ちつつ、各職員の経験やスキルを上手に組み合わせて、よりよいコミュニケーションを図ってください。

編集方法

コミュニケーションでは、ピクトグラムや文言を自由に編集することができます。案内する側の人が案内したい施設や観光地への情報を編集することが可能です。

画面下「編集」をタップすると、編集モードに切り替わります。
各ピクトグラムをタップすると以下の情報が変更可能です。
- ピクトグラムの画像ファイル(写真も可能です)
  ※登録できる画像ファイルの容量に特に制限はありません。保存時に自動的にリサイズされます。
- リンク先のURL
- 各言語での文言
変更後、「保存」ボタンをタップし、編集は完了です。
再度「編集」画面をタップすると、通常モードに切り替わります。

ご注意ください！

編集された情報は全て、お使いのブラウザ内にcookieとして保存されます。cookieを削除しますと、情報が全て失われますのでご注意ください。

ピクトグラム

使用しているピクトグラムは「コミュニケーション支援用絵記号デザイン原則（JIST0103）」と「案内用図記号(JISZ8210）」を使用しており、そのほか今回独自に作成したデザインから構成されています。

初期設定のピクトグラム

初期に設定されているピクトグラムは、下記となっております。もし初期表示の状態に戻したい場合は、再度こちらをご利用ください。

場所に関するピクトグラム

お城などの歴史的建造物
公園
博物館／美術館
神社／仏閣
お手洗
受付
出口
エレベーター
エスカレーター
その他

忘れ物に関するピクトグラム

携帯電話
切符
財布
鍵
傘
カメラ
鞄
迷子
パスポート
その他