階段は視覚障害者が歩行する際に最も注意を要する箇所のひとつであるが、踊り場における視覚障害者誘導用ブロック(以下、ブロック)の敷設方法はガイドライン類に明示されていない。先行研究1)は踊り場の長さが2.5m以上の場合にブロックを敷設することが望ましいと報告しているが、視覚障害者の歩行能力等に個人差があることを考慮すると、踊り場の長さがこれより短い場合でもブロックの敷設が望ましい可能性がある。そこで本研究は、長さが2.5mより短い踊り場におけるブロックの敷設方法を、敷設の必要の有無も含めて検証し、その結果を先行研究1)の知見と総合して、踊り場の長さに応じたブロック敷設方法を提案することを目的とした。 |