バリアフリー推進事業

平成22年度ECOMO交通バリアフリー研究助成対象事業 中間報告

研究助成名

ロービジョン者の都市・建築空間における移動の歩行パフォーマンスの指標化(252-1)

研究者名

井上眼科病院 井上賢治

 

研究内容

平成22年8月より、ヒアリング調査項目の検討を行い、平成22年12月より、柏瀬眼科(足利市)と井上眼科(東京都千代田区)にてヒアリング調査を実施。平成22年2月25日現在、25名のロービジョン者にヒアリング調査を実施している。目標ヒアリング数は30名程度である。
以下にヒアリング項目を示す。
1.個人属性(11項目)、2.移動手段について(9項目)、3.外出行動について(capability)(12項目)、4.道路環境について(8項目)、5.公共交通機関について、6.施設・建物について、7.歩行支援施策の重要度(3項目)、8.歩行パフォーマンス(31項目)、9.健康・心理状態(6項目)、10.視覚機能に関するアンケート(25項目)、11.空間把握能力について(20項目)
以下に特徴的なロービジョン者の結果を示す。

  1. 属性 50代 男性
    視力:右0.3(1.0) 左0.2(0.5)
    視野:右 求心性視野狭窄(中心5度) 左 求心性視野狭窄(中心5度)
    病名:網膜色素変性、身体障害者手帳 2級
    家族形態:息子さんと同居
    白杖利用:白杖は利用しない
  1. 外出状況 主な交通手段:車
    外出行動:息子さんも働いているため、基本的には1人で移動。散歩以外のすべての外出は車でないと移動できない。出来れば車の運転はしたくないため、すべての外出に困難を感じている。
    外出 病院、買い物、散歩。墓参り等は息子さんの車に同乗。
    歩行パフォーマンスはやや低く、公共交通機関を使って一人で知らない所に移動することは困難。

今後、ヒアリング調査が終了後、歩行実験を実施する予定である。

 

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